心屋仁之助氏のカウンセリングにハマる人を笑う
「心が風になる」とかいう心理カウンセラーの心屋仁之助氏のブログがあります。
読んだことがありますか?
そこで携帯のメールかLINEか何かで心屋氏に相談してきた人の内容とそれに対する答えが公開されています(もちろん名前は非公開)
相談してくる人は
「不倫している」女性とか
「子育てに自信がなく暴言を吐いたり手を上げてしまう」親とかがいます。
それに対して
心屋氏の解答と相談してきた人の納得している解答で多いのが
「自分に〇を出しましょう」
「そっかあ、こんなダメダメな私でも自分に〇を出していいんだ」
というもの。
ほとんどすべての人には「承認欲求」があることは確かです。
「あなたはあなたのままでいいんですよ」
「あなたはすばらしい」
みんなこう言われたいから彼に「〇」と言われて
「わかってような」気になっているのでしょう。
心屋氏の本も読んだことがありますが
「論理の飛躍が激しい」
つまり
「このことは△△だ」
と述べていてもそう言い切れる根拠に乏しく、説得力に欠けます。
しかし、大して深くモノを考える習慣がなく
「すぐに答えがほしい」人にとっては心屋式の答え方がすっきりするんでしょう。
あのですね。
はっきり言わせていただきたいのですが
何の解決にもなってませんよ。
相談するところが間違ってます。
カウンセラーは話を聞くだけで解決策は言いません。
うまくいかなかったときの責任を取りたくないからです。
また無料での相談だから答える方も無責任な回答をしています。
たとえば不倫中の方に聞きます。
自分に〇を出した後、どうするんですか?
ご主人に「離婚してほしい」と話を切り出すんですか?
たぶんそのままずるずる自堕落な関係を続けるんでしょうね。
少しでも良心の呵責があるから相談するんじゃないですか?
「自分の人生を良くしたい」
とか
「悩みを解消したい」
という人は多いのですが
「感情↔思考」のサイクルでとどまっている人は良くなりません。
解決のための行動をして
結果が自分の望むものかそうでないかにかかわらずその経験を受け取らないと物事は前に進まないのです。
つまり「自分の課題から逃げている人」
はいつまでも同じことを繰り返します。
悩みがあるときは気分がふさぎ込んで苦しいことはよくわかっています。
私自身、他人が中々経験しないような人生のどん底を最低3回は味わってますが、乗り越えてきました。
苦しい状況においてもかすかに漏れてくる一筋の希望の光を見つけるのです。
影が生まれているところには必ず光があります。
人生は「魂を磨く場」と言われますが本当にその通りです。
神は試練という形で人に課題を与えているのです。
しかし、自分の周りに
「何もかもうまくいっていて笑顔が絶えず幸せそうに見える」
人がいるかもしれません。
そういう人は苦しいことを乗り越える経験をして「人生のステージ」が上がっている人です。「耐性」ができている人は「試練」を与えられても「試練と感じていない」ことがあるのです。
だからいつも笑っていられるのです。
物事を常にポジティブにとらえ他人に対してもポジティブな対応ができる人は、もちろん幸運が舞い込むことが多いのですが
心屋式にハマるような方は、時間が合ったらそういうポジティブ思考の人たちに今までの人生経験の話を聞かれてはどうかと思います。
(ポジティブなアウトプットができずただ表面上がハイテンションだけの方はポジティブな人から除かれます)
「親を不幸な事故で亡くした」、とか「実はがん細胞に侵されていて長くてもあと1年」とか「発狂して自暴自棄になりたくなるような経験」をしている人が意外にもこういうポジティブ思考の人にいます。
それは「自分自身の中の葛藤」を乗り越えてきたことから生まれる何か一種の「悟り」のようなものです。
自分の課題を解決できるのは自分しかいません。
耳の痛いことを言うカウンセラーの方が本当は相談者にとっては良いのです。